TEXTS

『耳鳴り』に寄せて

Notes on “Tinnitus”

音の所在と主体の境界の揺らぎ。 若い頃、周囲の大人には聞こえない高周波(モスキート音)が聞こえることがあった。それは確かに外部に音源が存在し、意図的に設置された音であった。しかしいつの間にか、そのような音は音源の有無とは […]

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相手の作品を自分の作品で記述する。

Artwork to Describe to Each Other’s Work.

「灰原による室井悠輔の作品記述」についての記述 室井悠輔 / Yusuke Muroi 灰原によって作品で記述された事実について私はここに記述したいがどうにも言葉が浮かばない。これらの作品は私に思考停止を強いてくる。そも […]

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縫いなおされる星座――灰原千晶の制作思考

Re-sewing Constellation: Thought Processes behind Chiaki Haibara’s Work

たとえば日中の晴れ間には星が見えないように、強い明るさで充実した空気に隠れている、ひとつのあるいはいくつかの小さな明るさが、どこかにあるとしよう。その小さな明るさは、強い明るさを受けた事物の明瞭な輪郭と対照をなし、まるで […]

無題 ( BOOKS『境界を跨ぐと、』に掲載)

自分が何者かとわからなかったことが、とても不思議に感じた。私は私であるのだけれど、自分がどういったコンテキストの上に在る粒子であるのか、また、それを知った上で、自分は世界をどのようなパースペクティブで捉えるのだろうかと思 […]

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『サクラ、サクラ、サクラ、』のメモ

Memo for "Sakura, sakura, sakura"

ペリリュー島は東西3kmの小さな島だ。昭和19年、茨城県水戸市で編成された陸軍歩兵第2連隊を含む約1万人の兵士が派遣された。9月にアメリカ軍が上陸し、制海権も制空権も失った日本兵は洞窟に閉じ込められた。医薬品も食料も補給 […]

私はその場所に立ったことがない。ということ。

私は、何故5年間の付き合いのある友人に今回の対話をなげかけたのかと考えた時に思い出すことがある。夏にせんだいメディアテークへ博物館実習に行った。ある日実習が終わったあと、現地の実習生のM ちゃんと七夕まつり真っ最中のアー […]