Installation view at Youkobo Art Space

ある種古典的な西洋美術の寓意やメタファーに侵されてきた灰原は、物語や象徴性のあるものに対する人々の手触りに触れながら、人々の歴史認識や共同体意識、またそのプロセスに関心を寄せてきました。

一方、路上のグラフィティから影響を受けた室井は、芸術の外側を肯定する考え方としてアウトサイダーアートヘの関心を持ちつつ、風景とレディメイドを用いて自身のアイデアを形にしてきました。

全く異なる方向性を持つ2人が組まれた展覧会で、今回、彼らは互いの制作あるいは作品について、各々の作品制作を通して記述を試みます。互いの作品を各々の作品で記述することを同時代の者同士が正面から取り組むことで新しいコラボレーションの在り方があらわれるかもしれません。

ー「相手の作品を自分の作品で記述する。」開催趣旨より

ビューティフル・スカイ
バック・クロージャー
サイズ可変

忙しいテレビ
“I’m taking a break.”と表示される映像、ねかせたディスプレイ、電源タイマー
サイズ可変

カラーフィールド
映像 2’21”

ナンバープレート
2018
黒い画用紙、白いダーマトグラフ
フロッタージュ、ドローイング
サイズ可変

消防車
2018
回転灯、ハザードランプ、四つの車輪
消防車の高さ


Book「相手の作品を自分の作品で記述する。」
執筆者:灰原千晶、室井悠輔
寄稿者:毛利悠子
主催:東京藝術大学美術研究科グローバルアートプラクティス専攻
共催:遊工房アートスペース
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 地球という惑星の、日本と呼ばれている場所にうまれ育ち、日本の国籍をもっている一日本人?/生物学的に女性と定義される器をもっていてー女?/定義された時間ゾーンでは、それが定義されてから地球が太陽を約2019周回ったあたりを生きている一現代人?/与えられた名前をもつ一灰原千晶?社会的に必要なので付与されるものを除いていくと、私を私たらしめるものはほとんどないように思われ、そういう自我意識の希薄さから、私はここに存在します!!!!」

という強烈な物体と出会うと、なにやら自分の魂らしきものとの間に豊かな摩擦が発生し、とてもどきどきする。それが私の実在を証明し、思考を活性化させるからだ。だから今回は、私の作る作品やその制作姿勢を室井がどのように読み取り、そして彼が作品としてどのように記述するのかという意味で、ギャラリーでどんなものと対峙するんだろうと思っていた。

ー灰原執筆のテキスト冒頭より


展覧会:相手の作品を自分の作品で記述する。
会期:2018年3月21日(水・祝)ー3月25日(土)12:00ー20:00
会場:遊工房アートスペース
主催:東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻
共催:遊工房アートスペース